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2021.09.12
馬とともに暮らし働く 馬耕 地球環境 持続可能性 農業 新潟 PRODUCT 循環 サステナブルなものづくり SDGs
その昔、農林業は、馬や牛の畜力を使いながら行われていました。時代とともに機械化されていく中で、農林業のあり方を考えます。
かつては日本中どこででも見ることのできた光景です。昭和の中期に機械化が進むと、あっという間に人と馬が働く光景は姿を消し、風前のともしびとなってしまいました。道なき山から伐った木を馬で運びだす「馬搬」は、山を無理に削ることなく自然環境・水源を守ります。 馬で田畑を耕す「馬耕」は、馬糞も優れた肥料として活用されます。馬は草食動物ですから、山や田畑の雑草を食べて働いてくれるので、まさに化石燃料を使わない循環型農林業です。
日本で数名となった馬搬・馬耕の技術者である岩間敬（いわま たかし）は、後世に技術を伝えるため、一般社団法人馬搬振興会代表理事として人馬材育成を行ってきました。昨年春に、馬と働く仲間とともに三馬力社を立ち上げ、馬で耕し無農薬で育てた酒米から日本酒をつくる事業を開始しました。
日本酒「田人馬」はその名前のとおり、人・馬・田の姿そのもの。また「田人馬」の化粧箱は馬搬で運び出した木で作られ、自然と向き合いながら共に働く人と馬の文化を伝える一本となっています。
(白)圃場のある新潟県津南町の地元酒造会社【津南醸造】が磨きの技を生かし、山間に流れる清流や美しい雪の情景を残しながらも雪国に生きる力強さを表現した純米大吟醸。
(黒)創業1645年を誇る京都の酒蔵【招德酒造】が、老舗ならではの生?造りで、米そのものの味わいと自然の風味を引き出しました。長期熟成させることで、より味わいが深まると期待されます。
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